Kindleを整理していたら、牧野富太郎博士の「植物一日一題」が入っていた。
馬鈴薯とジャガイモ
「ジャガタライモ、すなわちジャガイモを馬鈴薯でないと明確に理解している人は極めて小数で、大抵の人、否な一流の学者でさえても馬鈴薯をジャガイモだと思っているのが普通であるから、この馬鈴薯の文字が都鄙を通じて氾濫している。」とあった。
もちろん、私も知らなかった。ジャガタラがジャカルタであることもしらなかった。ジャガイモがなす科であることも、そういえば、なすの花とジャガイモの花は似ている。
かなり前に牧野富太郎記念庭園に行って、その植物画に感動して『牧野新日本植物圖鑑』を購入した。「じゃがいも」を開くと「日本には、1598年オランダ船がインドネシアのジャカトラ(今のバタビア)からもってきのでジャガタライモの名がある。〔漢名〕陽芋または洋芋、馬鈴薯をあてられることがあるがこれは全く別の植物である。」とある。
ご近所さんから聞いたところによると、昔は、記念庭園に行くと、著書を「ご自由にお持ちください」となっていたそうだ。もっと前に行っていればよかった。