うちの近所は、けっこうおいしいそば屋が何軒かあって、よく行った。年越しそばは、一度だけ外で食べたけど、器とかいつもと違ったので、なんかイマイチ感があった。 おししいそばの三たて、挽きたて、打ちたて、茹でたて。大概の近所のそば屋は、そんな感じだった。 吉祥寺の中清もそういう三たてそばもおいしかったが、寝かせたそば、食べてみる?と言われ、出してもらった。角がとれた感じで、またおいしかった。酒もいろいろと品揃えがあって、家内はよく蕎麦前をたのんで飲んでいた。私は、普段飲まないし、車だし。 ここで、おもいがけずに、大駱駝艦の麿 赤兒さんを見かけた。 テレビで見たそのままで迫力がある感じだった。私が小声で「あっ、暗黒舞踏派の人だ」と、やはり声がよく通る友人に内緒話をすると、やっぱり会話が聞こえてしまったようで、こちらに気がついている様子だった。失礼してしまった。 吉祥寺のデパートのイベントで「達磨」の高橋邦弘名人のそばを食べたことがあった。水切りが絶妙だった。「翁」がかつてあった長野長坂で、今はお弟子さんがやっている店にも行った。やっぱりうまいそばを出す。 びっくりしたのは、神田の老舗、なん口か食べたら無くなったので、店員さんにもう一枚来るのと聞いたら、この一枚だけとのこと。そばのデミタス版かと思った。青山のそばやもそんな感じで、えっ、一口半?みたいだった。 はじめてスタバに行ったときも、エスプレッソ頼んだら、ほんの少し、小指の第一関節ぐらいしか入っていなかったので、カップの中を見せて、これだけ?と思わず聞いてしまって、それきりスタバに入ったことがない。 ああ、うまいそばをしっかり食べたい。