東京慈恵会医科大学病院の宮本博康氏らの研究チームは、新型液体クロマトグラフィ質量分析(LC-MS/MS)システムを用いて、日本で初めて血清25-水酸化ビタミンDの基準濃度を検証しました。その結果、健診受診者5,518人中98%がビタミンD不足であり、特に女性の濃度が男性よりも有意に低いことが判明しました。 また、大半のビタミンDは動物や日光由来で、植物由来のビタミンDはほとんど検出されませんでした。これは食生活の変化により植物由来のビタミンDの摂取量が減少している可能性を示唆しています。 研究チームは、ビタミンDの摂取が今後の超高齢化社会で骨粗鬆症や骨折の予防に重要となると指摘し、ビタミンD不足に対する早急な対策とその原因解析が必要であると結論付けています。( medical-tribune )