人体の設計図
人ゲノムに人体の設計図は存在しない。
人間の本質、霊性(たましい)を持つ存在としての「あなたや私」と肉体を持ち皮膚で境界された個としての「あなたや私」。「あなたや私」は精神と肉体を分けて存在している訳ではない。肉体と精神は重なり合って存在している。(本当に実在しているのか、虚妄分別かは置いて、実有 仮有) 肉体の始まり 卵子に精子が受精して、細胞分裂が始まり、細胞分裂を繰り返し、それぞれの胚・組織・臓器へと分化し、人へと成長していく。
その細胞の運命はどのように決められていくのか。
米国の物量作戦で人ゲノム(全遺伝情報)は解読されたが、ショウジョウバエのゲノムのわずか二倍の量に過ぎない。
各遺伝子にはそれぞれ決められたタンパク質を生成(繰り返し・発現)するコードは書き込まれているが、遺伝子には全体像を形成する設計図、青写真はない。
人間の本質、霊性(たましい)を持つ存在としての「あなたや私」と肉体を持ち皮膚で境界された個としての「あなたや私」。「あなたや私」は精神と肉体を分けて存在している訳ではない。肉体と精神は重なり合って存在している。(本当に実在しているのか、虚妄分別かは置いて、実有 仮有) 肉体の始まり 卵子に精子が受精して、細胞分裂が始まり、細胞分裂を繰り返し、それぞれの胚・組織・臓器へと分化し、人へと成長していく。
その細胞の運命はどのように決められていくのか。
米国の物量作戦で人ゲノム(全遺伝情報)は解読されたが、ショウジョウバエのゲノムのわずか二倍の量に過ぎない。
各遺伝子にはそれぞれ決められたタンパク質を生成(繰り返し・発現)するコードは書き込まれているが、遺伝子には全体像を形成する設計図、青写真はない。
立体構造
今でこそ、3Dバイオプリンティング化(3Dプリンターで一つづつ細胞を立体的に造形していく)で立体化はされつつあるが、ゲノムを解析しても、二次元的な血球と皮膚(膜)は造ることができても、三次元的な完成された臓器を人工的につくることは、未だにできない。(いづれできると思う。)
ただ、STAP細胞論文の指導をしていた故・笹井芳樹さんは、二次元から三次元の自己組織化に成功していた。再生を困難にしているのは、細胞から組織、臓器生成プロセスに無量の要素が加わるからだ。それを制御・再現できるのは、現状では生命体だけ。
ブタに人の心臓を造らせて移植したが、術後2ヶ月で患者は亡くなった。2ヶ月間生き延びたと言うべきか。
ただ、STAP細胞論文の指導をしていた故・笹井芳樹さんは、二次元から三次元の自己組織化に成功していた。再生を困難にしているのは、細胞から組織、臓器生成プロセスに無量の要素が加わるからだ。それを制御・再現できるのは、現状では生命体だけ。
ブタに人の心臓を造らせて移植したが、術後2ヶ月で患者は亡くなった。2ヶ月間生き延びたと言うべきか。
自明だが、生命は誰かが設計図を見ながら造っているのではなく、自己生成している。この自己生成に、なぜか心に引っかかりました。遺伝情報に全体の青写真がないことを知らなかった。これは驚きでした。 それにも関わらず、肉体は各パーツを精緻な整合性をもって完成させる。「何か」が遺伝子の発現をコントロールし生命を完成に導く、奇跡的なプロセスだ。
「何か」≒物理法則≒いわゆる神 なるものと考えるしかないと…
生物系の東大教授に聞いてみたが、場の理論、細胞間の情報交換がなせる技とのことで、はっきりとしたメカニズムは、解明されていないそうだ。
「何か」≒物理法則≒いわゆる神 なるものと考えるしかないと…
生物系の東大教授に聞いてみたが、場の理論、細胞間の情報交換がなせる技とのことで、はっきりとしたメカニズムは、解明されていないそうだ。
セントラルドグマを超えて
一つの受精卵から多種多様な細胞に変化し、系統発生過程を胎内で行い、生まれ出て、成長していく。まるで、宇宙がビッグバンからはじまり、今、私達がここで生きている原理と呼応しているように思う。