反捕鯨という反日活動
海外でぶらぶらしていた二十歳の頃、社会に対して帰属感は乏しかった。その昔、捕鯨反対というか、反日の流れで、 大学のホールに反捕鯨の垂れ幕が掛かった。 何で日本は鯨を捕るのだと言われると普段は意識していなくても 、その時ばかりは「日本人」になった。 鯨肉は日本の食文化であり重要なたんぱく源だ。食料だけでなく他にも利用している。 鯨がかわいそうだと言われると食牛はかわいそうではないのか。 あれは元々食料として育てられているからいいのだ。 それは、エゴイズムだ。 鯨は絶滅が危惧されている。(当時はそういう認識) バッファローを絶滅に追いやった米国人が何を言う。ネイティブアメリカン(いわゆるインディアン)のことを「いいインデアンは死んインデアン」と言っていたではないか。拙い英語で熱く語ってやった。なにか日本を背負って立つみたいな意識だった。
ジャイアントロボ
ハウスシェアしているところに帰ると、テレビでアメフトを見ていたマテューが 私の顔を見るなりチャンネルを回し、「ジャイアント・ロボ」を指して、 「この少年は海から出てきたばかりなのに髪が濡れていない、変だ」と言いがかりをつける。 興味なさげに私がそれは昔の子供向けの番組だからさぁと言うと、 そんなことないこれは最新の日本のテレビシリーズだと言いはる。アームレスリング
その男、高校時代にテニスで鳴らしていてテニスで大学に入れたと豪語していたので、 腕力には自信ありそうなので、アームレスリング(腕相撲)をしてみるかと誘い、負かしてやった。そうしたら、その男、レスリング部のマッチョな豪腕をつれて来た。私の完敗。
けど、懐っこく、よくサーフィンに誘ってくれた、いい奴だ。
日本人として自覚に乏しいのなら、海外で生活してみるといい。
きっと日本人ということを自覚させられる。