スキップしてメイン コンテンツに移動

舌を動かさなくなると二年後にフレイル(虚弱)のおそれ

フレイル

日常生活が自分でできる状態と介護を要する状態の中間をフレイル(虚弱)という。
いろいろと要因はあると思うが、基本は、心と体が動かさなくなること。
外の人との話さなくなる、外に出ないで歩かなくなる。
家事、掃除洗濯などしなくなる。
いろいろことに興味を持たず、知ろうとしなくなった。偏食、低栄養になるなど。

禅寺の雑巾がけ

そういえば、学校で雑巾がけをしなくなった。
禅寺に座禅に行った時、僧侶に雑巾がけを教わった。
凄い大股で端から端へと拭きながら後ろに移動していく。
さすが、作務。結構な運動量だった。脱線(笑)
日常生活の自立が難しくなってくるフレイルと、舌の動きが鈍くなってくることに関係がるということだそうだ。
舌が動かなくなって来たら、いよいよ、心と身体が弱ってきていると自覚し、改善に向けて動くように自分を変え、そうなる前に軌道修正しようということ。

岡山大学の研究

 2年にわたり追跡し舌背部の細菌数、口腔内湿度、舌圧、咬合力、咀嚼能力、オーラルディアドコキネシス(ODK)などを評価した。舌と唇の運動を評価するODKは、「パ(唇の運動機能)」「タ(舌の前方の運動機能)」「カ(舌の後方の運動機能)」をそれぞれ5秒間発音してもらい、1秒当たりの平均回数を測定し評価した。2年後に、国立長寿医療研究センターの日本語版フレイル基準によりフレイルを判定した。

連続した「タ」の発音回数が少ないとフレイルに

 2年後にフレイルと判定された患者は97例中34例だった。健康な患者を対照群(63例)としフレイル群と比較したところ、ODKの「タ」の1秒当たりの平均回数は対照群の6.3回に対し、フレイル群では5.8回、同様に「カ」は5.9回に対し5.5回と、いずれも有意に少なかった(順にP0.027P0.032)。「パ」には両群で有意差はなかった。
「詳細メカニズムは未解明だが、コミュニケーション障害や栄養不足によりフレイルに至る可能性がある。舌の動かし方を訓練することで舌の運動機能は維持・改善できるとされるため、フレイル予防につながるだろう」
とのことだ。

家族や友人とよく喋り、皆の世話をやき、世話をされ、しっかり歩こう。
よく噛むことも大事、咬筋郡の動きや、噛む時の咬合圧が歯根膜を刺激し、ポンピング作用により、脳への血流が増える。

このブログの人気の投稿

4時間離床すると嚥下機能を維持できる

離床時間と筋肉量 65歳以上の要介護高齢者90例を対象に離床時間と全身の筋肉量および摂食嚥下機能の関係を検討する横断研究を実施。 その結果、離床は摂食嚥下リハビリテーション(以下、リハビリ)として有効であり、 4時間以上の離床では摂食嚥下機能が保たれ、さらに6時間以上で全身の筋肉量が保たれることが示された。(東京医科歯科大) 最低4時間の離床で嚥下機能維持 飲み込むことと全身の筋力 摂食嚥下機能は、口腔周囲の摂食嚥下関連筋群だけでなく、背筋など体幹の筋肉量や筋力と関連することが知られている。 健常高齢者では、運動により体幹の筋肉や摂食嚥下関連筋群の機能低下を防ぐことが嚥下障害の予防と改善に役立つ。 しかし、日常生活動作(ADL)が低下した高齢者は、摂食嚥下機能を維持するための運動を行うことが困難であり、 看護師やリハビリ・介護職員の介助により身体を動かす機会も限られる。 摂食嚥下リハビリテーション学分野の戸原 玄教授談 「ADLが低下している要介護高齢者に対する摂食嚥下リハビリとして、離床の有効性が示された。 具体的な目標設定としては、離床時間が0~4時間では車椅子上で食事を取ること、4~6時間では食事や生活動作以外の余暇時間も車椅子上で過ごすことなどが挙げられる」と結論。 重力を味方に 口から物を食べることにはたくさんの筋肉が関与する。 身体を起こし、足、胴体で支え、重力に逆らい姿勢保持して体幹(コア)の筋肉を働かせる。 上顎の歯列を水平に保つように頭を立て、指、手、腕を使って食物をつかみ、口まで運ぶ。 顔面の筋肉で食物がこぼれぬように口を、頬をすぼめ、 上下の歯を道具に咀嚼筋(咬筋、側頭筋、顎の動きに関係する翼突筋郡、舌骨上筋群)を使い、下顎は、長楕円形のチューイングサークルを描きながら食物を切断し細かく砕く。 下顎骨は、両端に関節を持つ特殊な構造だ。ただ開閉の蝶板運動をするだけではない。 翼突筋郡に引かれ、顎関節窩内で、関節円盤を伴って前下内方にスライドして動く。 口腔内では、唾液で食物を濡らし、舌を使い塊にする。食塊を舌の背で口の奥に運ぶ、舌筋郡、頬筋などを使う。 喉の奥の口蓋や咽頭の周囲の筋群、食べ物を気管に入れないように甲状舌骨筋が喉頭蓋を閉じ、食道から胃に送る。 食事、嚥下することは動物の生命活動の基本。 実に巧みに多くの筋肉郡が連動して働く。 筋肉運

抜歯時にBP製剤を原則休薬しないことを提案

2023年7月5日、日本口腔外科学会などが結成した顎骨壊死検討委員会が「薬剤関連顎骨壊死の病態と管理:顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2023」(以下、PP2023)を公表した。顎骨壊死は、口腔粘膜が薄く、日常の咀嚼等で容易に感染しやすい環境下で発生する疾患である。 この問題の核心には、顎骨壊死に関与する骨吸収抑制薬(ARA)を、患者が歯科治療を受ける際に休薬すべきかどうか、という問題がある。PP2023では、ARA投与中の患者が歯科口腔外科手術を受ける際に休薬すべきか否かを深く検討している。 休薬が抜歯後の顎骨壊死発症率低下につながるかという問題については、いくつかの論文が存在するものの、休薬による利益を示す確固たる結果は得られていない。また、休薬の害として骨粗鬆症関連骨折の発症率の増加や生存率の低下を検討する論文は見当たらない。しかし、抜歯が延期された場合や休薬が長期化した場合のリスクは存在する。 その結果として、PP2023は原則として抜歯時にARAを休薬しないことを提案している。その一方で、ハイリスク症例でのごく短期間の休薬を完全に否定する証拠は見つかっていない。 また、PP2023では医科歯科連携の重要性を強調しており、医師と歯科医師、そして薬剤師との連携を強く提唱している。これら三者の連携は、顎骨壊死の予防には欠かせない要素であるとしている。( DI Online ) ポジションペーパー 2023

トレッドミル

公共のスポーツ施設で少しだけ走った。なんせ前期高齢者割引で、シャワー付きで1時間50円だった。安い! 昔は、行かないのに風呂、サウナ・プール付きのスポーツジムに家内と二人分、大金を何年も落としていた。きっとそれでトレッドミルが買えた。 今回は7km/hで30分だけ、斜度なし。普段全く走ることはないからキツかった。カロリーは220kcal消費、距離は3.5km。歩数はさほどかせげず8000歩程度か。 コンスタントに走るようにして、目標に到達したい。