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注目すべき論語本のまえがき

サブカル高校生

あまり学校には行かなかったけど、高校のころ、漫画はよく読んだ。有名どころだと、上村一夫さん、たぶん知られていないだろう、宮谷一彦さん。思い起こすと、TR4、Volvo1800sなど好きな車は、ほぼ、宮谷一彦さんの漫画に出てきた車だった。私の愛読書は『ガロ』だった。つげ義春さんも読んだけどよくわからなかった。サブカルという概念もないころだと思うけど、ヘタウマの湯村輝彦さん、あの糸井重里さん、超芸術トマソンの赤瀬川原平さんらが投稿していた。その中の一人に呉智英さんがいた。よくコラムを書いていて、好きでよく読んでいた。

『現代人の論語』という本の背表紙に呉智英の文字列を見て、あの呉智英さんなの?と懐かしく思った。こういうものも書くんだと思った。いや、こういうものを書く人だった。

大御所の間違え

その本のまえがきに吉川幸次郎さんの勘違いを指摘してる。

陳亢(ちんこう)、伯魚に問ひて曰く、子も亦た異聞有りや。對へて曰く、未だし。嘗て独り立てり。鯉趨(りはし)りて庭を過ぐ。曰く、詩を学びたりや。對えて曰く、未だしと。詩を学ばざれば、以て言うこと無しと。鯉退きて詩を学べり。他日又独り立つ。鯉趨りて庭を過ぐ。曰く、禮を学びたりやと。對えて曰く、未だし。禮を学ばざれば、以て立つこと無しと。鯉退きて禮を学べり。斯の二者を聞けりと。陳亢退きて喜びて曰く、一を問ひて三を得たり。詩を聞き、禮を聞き、又君子の其の子を遠ざくるを聞く。 (季氏第十六[一三])

吉川氏は、その解説で「なににしても、孔子没後の問答である。陳亢が伯魚にたずねた。孔子の実子であられるあなたは、なにか特別な教えを、お聞きになったことがありますか。」と書いている。
息子の伯魚は、孔子様よりも前に亡くなっている。その後に愛弟子の顔回も亡くなった。
呉智英さんの指摘は、孔子様の没後の話である筈がない。それが訂正されずに今の今まで誰にも指摘せずに刊行され続けている。専門家も含め、吉川論語の読者、30万人は皆、積読していたのかと。

残念ながら私も気付けなかった。

 

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