普段は電話に出ることはないのだが、電話を取ると、とても困っている様子。なら、いいですよと言うと、~ですか?と、私の苗字を口にした。私の声を覚えているという。もう6年以上も前で手元に記録もない。声だけで分かるなんて珍しいなぁと思っていると、来られた。
お会いすると思い出した。ああ、なんとなく覚えている。前と違っていたのは、良性発作性頭位めまい症を患っていることだった。左側が向けないという。うがいをしてもらったけど、左に顔を向けらない。え~と、膿盆どこだっけ、この扉の下に方にあったはず。顎の下に膿盆を添えてうがいをしてもらった。
頭を動かすとめまいがして、お風呂場で座っていると後ろに倒れてしまうと言っていた。突発性難聴もあって、右耳は殆ど聞こえないそうだ。聞こえている左耳で、私の声を識別したんだ。それって、いい耳なんじゃないかな。私の声と知って、なんとなく親しみを感じてくれたと思った。来てみて、私の様子が以前と変わっていないと、なんかうれしそうだった。
どんな大学に行っても偉い先生に診てもらっても治らないと言われましたと。あれ、そうだったけ、耳鳴りが治らないと聞いたことがあったけど、めまいもそうだったかなぁ?
今度、見えたら詳しく聞いてみよう。