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雨の表現

各地で豪雨の被害が出ております。被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。

歌川広重の「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」だ。雨が直線、斜線で表現されている。版画で細い線を表現するのは難しく、摺師の高度な技術あってのことだそうだ。この雨の線、よく見ると黒色とそれより少し薄い灰色と二色で表現されている。
浮世絵の雨の線ってどんな色?

「そもそも『雨を描く』という発想が、西洋絵画には長く存在しなかったのである。実はこれを試みて成功したのは、浮世絵の安藤広重(歌川広重)であった。雨を線で描いてみせたのである」「ゴッホの模写としても、この『大はし』の夕立が有名である。広重の描いたやや右上から左下へ流れる線が実に細密であるのに対して、模写という前提でみてもゴッホのそれは粗くて線とはいい難い」『三流の維新一流の江戸』p23-24(原田伊織/ダイヤモンド社/2016.12)

西洋絵画には、前面に雨を描く、表現するということがなかったことが驚きだった。しかし、西洋人(なんとザックリとした分類)にも、その視点、道具の使い方、ポージングの美意識に感じ入るところがあって、モネ 「ラ・ジャポネーズ」、ゴッホ 「タンギー爺さん」 、 マネ 「エミュール・ゾラの肖像」、ホイッスラー 「陶器の国の姫君」 らのジャポニズムがやってきたのだろう。 ゴッホの「雨の大橋」は、遠近法がない浮世絵に奥行きが生まれた感じが凄い、さすがゴッホだ。

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