十九や二十歳のころ、夜遅くまで遊んでいて、友人を家まで送る途中、首都高ですごく眠くなり、気がつくと一車線、車線変更していた。本当に死ぬかと思った。
随分と前に、くたくたになった後、21時から450kmぐらい走って、翌日出勤という時、家まで帰りたかったけど、どうしても眠くなり、PAで仮眠した。トイレの前に車を止めて、リクライニングを倒して寝た。すると夢を見た。高速道路を運転して寝てしまう夢だった。夢の中で、しまった運転中だ、寝てしまった、けれど視界が確保できない、眼を見開いて見ようと思っても視覚が追いついていない、見ようとする意識ははっきりとあるのに、視覚情報が入ってこない。やばい、見えていなくても、とにかく止まろうとフルブレーキを踏んだ。視覚を取り戻した。トイレの前だ。そこで目が醒めた。
意識は、前五識に先立つのだろう。意識があっても感覚器官はちゃんと作用しない領域があることを感じた。
意識は、前五識に先立つのだろう。意識があっても感覚器官はちゃんと作用しない領域があることを感じた。
もちろん夢だったが、トイレの前の車の中で思いっきり現実のブレーキを踏んでいた。心臓バクバク、呼吸はハアハアだった。そうだ、PAで休んでいたんだっけ、また眠る。するとまた同じ夢を見る。やばい、バコンとフルブレーキ。車の中で夢と気付く。バクバク、ハアハア。二度繰り返してから、自分に夢だからと言い聞かせて明け方まで眠る。
運転していて、眠くなることはあるが、カックンと来ることは避けている。カックン来そうなら、PA、SAに入れて休む。
その日は、本当にボロボロのまま、出勤した。職場に入るような格好ではないので、誰もいない時間に出勤した。朝ドラを見ていると、掃除のおばちゃんが入ってきて、いつもは、私はいない時刻なので驚いていた。