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Arcataの農場 |
バイクのエンジンを切ると自然の音以外なにも聞こえない。鳥や虫たち、風の音だけだ。いや、違う。切ったエンジンが冷えてチンチンと音を立てていた。
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LOLETの消防署 |
近くの、といっても35kmぐらい離れているが、旧い建築物が多い町、LOLET。近いと思って、バイクで行ったり来たりしていると、あっという間にガソリンがなくなる。あまりにすぐになくなるので、夜中に抜かれているのかと思った。RXRと地面に見える。鉄道があったのか。ちゃんと加州の車とバイクの免許は持っていたから知っている。
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砂浜で |
写真をよくみると、シートのアンコが抜かれている。そういえば前オーナーは、小さいけど筋肉ムキムキなボクサーのような白人女性、ロクサンヌだった。ヘルメットもその人から譲りうけた。すごくなぜか、なぜか、ハイカムシャフトが組み入れてあった。回転数を上げていくと、イキナリ回りはじめ、狭い回転数の間だけ、馬力を発揮する。その代わり下の方ではトルクなくスカスカな感じだった。はっきり言って、街乗りには合わない仕様だった。この機種、そういう走り方をするストリートバイク(レース用のカムかもというほど極端だった)でなく、ちょっとした未舗装路を走るスクランブラーだったから、なぜ、この人はそんなことしたのか、わからない。まあ、わたしは、そのエンジン特性、好きだったから、よかった。
もう諦めて、最後の一キックで火が入った。今思えば、砂浜で過負荷になって、オーバーヒートだったのだと思う。喉もカラカラだったので、本当にヤバイ状況だったと思う。助かってよかった。感謝。