友人からメールが来て、私が映っているという。パッとみると私だが、その写真の私は僧侶の格好をしていて、何人か僧侶が並んで座っている写真だった。私と見える者以外は若く、たぶん修行僧、メガネも黒縁だし。私と見える者は、茶色のメガネをかけていた。
俺じゃないよ・なぁ?
俺じゃないよ・なぁ?
お坊さんと幾度か一緒に座ったことはあったけど、僧侶の格好をして一緒に座った記憶はない。
知り合いが得度する場面に立ち会ったことがあったが、私は作務衣(作業着なんだよなぁ、作務衣)だったような気がする。お寺さんと縁がある僧侶が各地から集まった。私も僧侶の友人から声をかけてもらい参列することになった。遠方だったので、お寺に泊めてもらった。部屋が足りないので、大勢のお坊さんと一緒に本堂に布団を並べて寝た。お坊さんは皆、眠る時、頭にニット帽をかぶっていた。黒や灰色で統一されているわけではなく、色とりどり、模様も入っていて、愛嬌があった。眠るときは、それぞれの色ある個になるのだと、ふと、思った。
知り合いが得度する場面に立ち会ったことがあったが、私は作務衣(作業着なんだよなぁ、作務衣)だったような気がする。お寺さんと縁がある僧侶が各地から集まった。私も僧侶の友人から声をかけてもらい参列することになった。遠方だったので、お寺に泊めてもらった。部屋が足りないので、大勢のお坊さんと一緒に本堂に布団を並べて寝た。お坊さんは皆、眠る時、頭にニット帽をかぶっていた。黒や灰色で統一されているわけではなく、色とりどり、模様も入っていて、愛嬌があった。眠るときは、それぞれの色ある個になるのだと、ふと、思った。
そこは寒いところだったので、帽子がないと剃髪した頭がシモヤケになるそうだ。
お寺さんでは、僧侶と一般をきちんと分ける。僧侶がお茶を飲む茶碗も天目台がついたもので、一般の私らは、普通の茶碗だったから、私が正式な儀式で僧侶の格好をして参列することはなかったと思う。正式な場ではないときに修行僧の格好をさせてもらったことがあったかもしれないが、記憶はない。
記念の説法とかあったが、参加している僧侶の説法を聞いている姿はくずれる。その様子を見ていると、うちの人たちの方がきちんと背筋が伸びている。
私とそっくりなドッペルゲンガー、もし、出会ってしまったら、対消滅して光と化してしまうのだろうか。極性が真逆な反自分に逢ってみたい。きっと善い人なんだろうなぁ~