横田空域問題
パタパタと音が聞こえていたので、晴れわたった空を見上げると自衛隊の輸送ヘリコプター。けっこう低めのところを飛んでいるなと思ったら、はるか上空に銀色の葉巻型の飛行物体、えっ、葉巻型UFO? じゃない旅客機だった。東京オリンピックの時に横田空域を少し通過できるようになったようだ。東京の上空は未だに米軍に支配されている。欧州にも米軍基地があるが空域は支配されてはいないという。空域を差し出しているのは日本だけだそうだ。「羽田国際線増便と横田空域」(キャッチ!ワールドアイ)解説委員室
Q7)
こうした横田空域のような問題は、他の国にもあるんですか。
A7)
世界的にみても、これほど広大な空域の管制を外国の軍隊が担っている例は、他にないのではないかといわれています。少なくとも、日本と同じ第二次世界大戦の敗戦国で、アメリカ軍が大規模に駐留しているドイツとイタリアには、ありません。沖縄県が行った「他国地位協定調査」によりますと、ドイツでは、アメリカ軍機も、ドイツの航空法に基づき、ドイツ航空管制というドイツ政府が100%出資した法人が行っています。イタリアの場合は、アメリカ軍基地に、必ずイタリア軍の司令官がいて、アメリカ軍基地の航空管制もイタリア軍が行っているということです。
これに比べて、日本政府は、公務遂行中のアメリカ軍将兵には、日本の国内法は適用されないという立場で、アメリカ軍優位の地位協定の改定にも消極的だという印象を受けます。
ただ、国民生活に影響を与えるような問題や占領時代の残滓ともいえる状況が、放置されたままで良いはずはありません。今回の羽田空港の国際線増便で、図らずも浮かび上がった横田空域の問題ですが、日本政府は、この横田空域の返還をアメリカにもっと強く求めても良いのではないかと思います。
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その輸送ヘリが低空飛行だったのは、はるか上空の旅客機の進路を横切るからかなと思った。そのさらに1分後、もう少し大きく見える旅客機が同じ航路を飛んでいた。
同じ航路でも時間差、高度差でニヤミスを避けているのだと思った。
それにしても首都に他国軍の空域がどかんと居座っているのはおかしい。亡くなった石原都知事は、横田基地を軍民共用空港にしようと訴えていた。ほんとうに惜しい人をなくした。