走っていて、ふと、目に入った「畷」という字が気になった。
「畷」とは、畦道のことと説明があった。
田んぼの田の字はわかるけど、又が四つ、又は、手を表す漢字だけど…いや、違っていた。又が四つではなく、ヌが三つと又が一つだった。よく見ないとわからない。
田に手を加えることではなく、道なんだと。
最古の漢字辞典を見てみた。
《說文》:“畷,兩陌閒道也,廣六尺。从田,叕聲。”
田に従って、叕はその発声(音)に由来するようだ。
金文や甲骨文字はないので、新しくできた字、といっても紀元100年ぐらいにできた字かな。
「叕」の字は、金文があった。
《說文》:“叕,綴聯也。象形。”
綴るの象形か、なんとなく、イメージがつかめた。
糸を使って手をたくさん動かして竹簡などを綴る。
畦道が田んぼを綴っているなのかな。
詩的な表現だ。往時、「畷」という文字はないから、詩経にはなさそうだけど、
田を綴るという表現はあったのかもしれない。いつか探してみよう。