香港・Chinese University of Hong KongのYoujuan Zhang氏らのチームによる新たな研究が、受動喫煙と小児の視力問題との間の関連性を明らかにした。それによると、受動喫煙への曝露量が多い子供ほど、早期に近視を発症し、重度の近視に至るリスクも高まる可能性があるという。これまで受動喫煙と近視リスクの間には明確な関連性が見られていなかったが、この研究が新たな視点を提供する。
この調査は、香港で行われた広範囲な子供の眼の健康調査データを元に行われたもので、6-8歳の小児1万2,630人が対象となった。その結果、喫煙者が家族に1人以上いる子供(曝露群)の32.4%が、家族に喫煙者がいない子供(非曝露群)の67.6%に比べ、近視の発症率が高いことが確認された。
曝露群の子供たちは、近視の発症年齢が非曝露群の子供たちよりも早かった。さらに、家庭での喫煙本数が1日10本増えるごとに、近視の発症が1カ月早まったという結果も得られた。
研究の限界として、受動喫煙の程度を正確に測定することの困難さが挙げられるが、Zhang氏らは、「受動喫煙は、曝露される年齢が低ければ低いほど、近視罹患に与える影響は大きい」と結論付けている。子供たちの視力保護のためにも、家庭での喫煙を控えることが求められるだろう。(Medical-tribune)
以上ChatGPT4による要約。