サンスターは最近、2型糖尿病患者の口腔ケア行動と血糖変動や歯数との関係性を明らかにする研究結果を発表した。歯数は口腔健康を維持するための歯間清掃や食事内容とも深く関わりがある。因果関係はまだ不明ではあるが、定期的な歯科通院と歯間清掃の習慣化は、歯の喪失を防ぐだけでなく、全身の健康維持にも寄与する可能性が示された。
具体的には、15本以上の天然歯を有する2型糖尿病患者104人の口腔衛生と血糖管理指標の関連性を分析した。その結果、歯間清掃の習慣化と歯数の維持が、HbA1cや空腹時血糖値だけでなく、24時間の血糖変動の質を示す数値とも関係していることが判明した。
これらの結果は、2型糖尿病患者にとって、口腔衛生習慣の維持と定期的な歯科通院が、血糖変動管理においても重要な役割を果たす可能性を示唆している。日々の口腔ケアが全身健康に影響を与えるという事実は、健康維持のために再評価すべき要素であると言えるだろう。(m3)