同一性
生命は、固有の遺伝子情報に基づいて、タンパク質をつくり、胚葉に従い、組織、器官をつくり、個としての同一性を保つ。
自分という存在は心証的には連続性はある。
昨日の自分は、今日の自分であったと認識しうる。
60兆あるといわれる体細胞はほぼ2年間で全部入れ替わる。
2年前とは全く違う細胞で構成されている。別ものなのだ。
そして、分子、量子レベルでは、一瞬たりとも全く同じ自分ではない。
分子、量子レベルでもなく、時空間にあり、変化している無常の世にあっては、常なるものは、ないのだろう。
揺らぎ
その細胞を構成するタンパク質やそのタンパク質を構成するアミノ酸、分子やCHONの原子のその量子レベルの振る舞いは「外界と境界を隔てる個」として在るのではなく、素粒子に分布は確率でしかその存在を表しようがない。量子の世界ではエネルギーや位置を個として存在する粒子モデルのように取り扱うことはできない。
存在と非存在の間(としていいのかすらわからない)を揺らぐ。
個として捉えきれない絶え間ない変化は、余地(=自由)でもあるのかなと、ふと思う。
制御
生命そのものを制御しているものは何なんだろうか。