厚生労働省薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は昨日(8月21日)、エーザイと米・Biogenが共同開発するアルツハイマー病(AD)治療薬lecanemabの製造販売承認を了承した。
投与対象は軽度認知障害(MCI)および早期認知症の早期AD患者。今後厚生労働省が正式承認すれば、日本で初めてADに適応を有する薬剤となる。
なお、米国では今年(2013年)7月6日に承認されている。
今回の了承を受け、両社は共同のステートメントを発表。「わが国のAD治療における大きな前進である」とした上で、「承認を待ち、ADの進行を抑制し、認知機能と日常生活機能の低下を遅らせることを世界で初めて示したlecanemabは、早期ADに対する新たな治療手段として当事者様に適確にお届けするよう全力を尽くす」としている。(メディカル・トリビューン)
アルツハイマー病、認知症の治療薬が承認されるようだが、全有病者が健康保険で使い出したら、健康保険財政は破綻すると思う。
エーザイが設定したlecanemabの米国での販売価格は、患者1人当たり年2万6500ドル(約390万円)。日本で保険診療になった場合、薬価は国が決める。米国よりも低くなることが一般的だが、それでも年間百万円単位になるとみられる。
患者の自己負担は、国の高額療養費制度があるため、70歳以上の一般所得層(年収156万~約370万円)の場合は、年14万4000円が上限になる。
患者の自己負担は、国の高額療養費制度があるため、70歳以上の一般所得層(年収156万~約370万円)の場合は、年14万4000円が上限になる。
差額を税金で賄うのかな? それとも自費診療になるのか。