入れ歯はフレイル予防に有効
高齢者の蛋白質摂取量の減少が8割改善
高齢者で蛋白質摂取量が低下すると筋肉量の減少につながり、サルコペニアやフレイルのリスクが高まる。
歯の喪失は蛋白質摂取量減少と関連することが報告されているが、補綴物(義歯、ブリッジ、インプラントなど)の使用がこうした問題にどの程度保護的に働くかは不明であった。
東北大学大学院歯学研究科の草間太郎氏らは、高齢者の残存歯数および補綴物使用の有無と蛋白質摂取量との関連を検討する横断研究を実施。
義歯使用により、残存歯が9本以下の場合でも蛋白質摂取量の減少が8割抑制されたとの結果をJ Oral Rehabil(2023年7月2日オンライン版)に報告した。(メディカルトリビューン 8/31)
栄養摂取だけではない
生命の基本は、食事をし、排泄をし、身体を維持し、そして子孫を残すこと。動物たちは、摂食に活動時間の大半を割かれている。
この生命の基本を軽視することはできない。食事は極めて重要。
この生命の基本を軽視することはできない。食事は極めて重要。
栄養を摂るということは重要だが、食べるということには、別の側面もある。
咀嚼には左右の8種類の筋肉(閉口筋4種、開口筋4種)と顎関節が協力して下顎を動かし、
楕円軌道のチューイングサイクルで上下の歯で食物を切断し、細かくしていく。
その際、口唇、舌、頬部も協力して食物を保持し、舌の上で食塊を形成し、嚥下に向けて送り込まれる。
食事は五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を全て活用し、
全脳神経(Ⅰ 嗅神経、Ⅱ 視神経、Ⅲ 動眼神経、Ⅳ 滑車神経、Ⅴ 三叉神経、Ⅶ 顔面神経、Ⅷ 内耳神経、Ⅸ 舌咽神経、Ⅹ 迷走神経、ⅩⅠ 副神経、ⅩⅡ 舌下神経)が関与する。
咀嚼には左右の8種類の筋肉(閉口筋4種、開口筋4種)と顎関節が協力して下顎を動かし、
楕円軌道のチューイングサイクルで上下の歯で食物を切断し、細かくしていく。
その際、口唇、舌、頬部も協力して食物を保持し、舌の上で食塊を形成し、嚥下に向けて送り込まれる。
食事は五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を全て活用し、
全脳神経(Ⅰ 嗅神経、Ⅱ 視神経、Ⅲ 動眼神経、Ⅳ 滑車神経、Ⅴ 三叉神経、Ⅶ 顔面神経、Ⅷ 内耳神経、Ⅸ 舌咽神経、Ⅹ 迷走神経、ⅩⅠ 副神経、ⅩⅡ 舌下神経)が関与する。
さらに、咀嚼によって、咬合力は残存歯の歯根膜に伝わり、そのポンピング作用によって脳の血流が増加すると言われている。咀嚼筋がはたらくことは、脳の活動でもある。
これらについては実証データを確認する必要があると思う。
食事は脳を活性化させる重要な行為であることは疑いない。
また、入れ歯には、顔貌の確保、構音の役割がある。