東京都健康長寿医療センターの研究グループが行った調査によれば、65歳以上の1万人以上を対象にした結果、犬を飼っている高齢者は飼っていない人と比べて認知症の発症リスクが約40%低かったと報告されています。この調査は国内初のペット飼育と認知症の関連性を示したもので、猫では大きな差は見られませんでした。犬を飼っている人は主に散歩や地域の人との交流による運動が関係しているとされています。
調査は東京都大田区在住の65歳以上の男女1万1194人を対象にし、4年間の追跡期間中に発症した認知症の有無を調査しました。その結果、現在犬を飼っている人は飼っていない人に比べて認知症のリスクが40%低いとされ、犬の散歩による運動や社会的な交流が影響している可能性が示唆されました。一方で、猫を飼っている人にはほとんど差がなかったとされています。高血圧などの高齢者特有の疾患については、ペット飼育の有無には有意差が見られませんでした。
さらに、犬を飼っている人の中で運動習慣や社会的な孤立と認知症の関連も調査されました。犬を飼っていない人に比べ、犬を飼っていて定期的な運動習慣がある人や社会的孤立がない人は、認知症のリスクが大きく低下している傾向がありました。
なお、今回の研究では具体的な要因については結論が出されていませんが、研究グループは高齢者が犬を散歩させることで運動や社会的な交流の機会が増え、これが良い効果をもたらす可能性を指摘しています。同時に、日本の犬猫飼育率が欧米より低いことから、今後の研究で心理的要因も考慮する必要があると述べています。(ナショナル・ジオグラフィック)
最近は柴と散歩で2000歩稼いでいる。朝夕だと4000歩、畑に行くと3000歩。ここからどう伸ばすのかが来年の課題。年長の仲間は、斜度15度時速5km/h84分、1000kcal消費したとのこと。凄い!見習いたい。