増える大人のADHD、ネットのやりすぎによる「後天性」の恐れ
大人の有病率は約6.8%に上昇、症状は? 対処法は?
ADHD(注意欠如・多動症)に悩む大人が増加しており、デジタルメディアがその一因である可能性が指摘されている。2020年の研究によれば、世界のADHD患者は6.8%に達し、米国では2003年から2.4ポイント上昇した。デジタルメディアの使用が大人のADHDに与える影響が研究遅れており、特にソーシャルメディアやストリーミングなどの頻繁な使用がリスクを増加させるとされている。デジタルメディアの過度な使用がADHDを引き起こす可能性についての意見は分かれているが、注意散漫や症状の悪化に寄与する可能性があるとされている。
ADHDの原因は遺伝的要素が大きいが、環境要因も影響を与える可能性がある。デジタルメディアの使用だけでなく、月経や閉経に関連するホルモンの変化なども大人のADHDに影響を与える可能性がある。症状は大人になっても持続し、子どもとは異なる傾向がある。
ADHDは子ども時代に見過ごされやすく、大人になって初めて診断されることもある。症状は個人によって異なり、不注意やコントロールの難しさが大人になると強まることがある。他にもストレスや薬の副作用、睡眠不足などがADHDの症状に影響を与える可能性がある。
ADHDであると診断された場合、適切な評価を受け、薬物療法や認知行動療法などの治療方法を検討することが重要である。デジタルメディアの使用に対しては注意が必要であり、対策として使用時間を制限するなどのアプローチが有益であるとされている。適切な治療や対処法を実践すれば、ADHDを抱えながらも充実した生活が可能である。(ナショナル ジオグラフィック)
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単にADHDであるからネットをやりすぎているのではないのか?