「物盗られ妄想」はBPSD(行動・心理症状の複雑な症候群)の一部であり、家族や介護者に大きな影響を与える難しい症状の一つである。患者が自分の所有物が盗まれたと誤解する状態であり、これにより家族や介護者が犯人に仕立て上げられ、関係が損なわれることがある。
物盗られ妄想の原因の一つは短期記憶障害であり、これを大きく改善することは難しい。そのため、家族・介護者は患者と上手に付き合い、妄想が発生した際の対処法を学ぶことが重要である。
対処法としては、以下の2点が重要である:
1. 一緒に物を探す姿勢を示す。
2. 大切な物は家族・介護者が預かる。
2. 大切な物は家族・介護者が預かる。
物盗られ妄想が発生した場合、怒らずに共感し、笑顔で接し、「味方である」ことを伝えることが重要である。物を探す際には否定も肯定もせず、協力的な姿勢を示す。また、物をなくす事態を予防するために、貴重品や重要な物はあらかじめ家族・介護者が預かるか管理するよう心掛けることも重要である。(日経メディカル)
---
盗られたはないけど、返してもらっていないと言われることは最近はないけど、昔は2年に一度ぐらいはあった。
どういうわけだか、渡されたことは忘れてしまっても「返してもらっていない」ことはよく「憶えて」いるんだよなぁ。トラブルになるケースは「間違えなく返してもらってない」と言ってくる場合。
絶対に返してもらっていないと怒鳴り込んできた人につけ馬をつけて、行動を追うと、「普段はこうしてもらったら新聞に挟んで、前かごに入れるんだよ。」
ほうーら、新聞の間から出てきた。ばつが悪そうな顔をしたが詫びはなかった。
「あんたたちにだいじなものをなくされた。絶対に渡されていない。どうしてくれる。」
ほうーら、新聞の間から出てきた。ばつが悪そうな顔をしたが詫びはなかった。
「あんたたちにだいじなものをなくされた。絶対に渡されていない。どうしてくれる。」
ほうーら、車椅子の後ろポケットから出てきた。こっちは、もっとひどくて「あんたたちがこっそり後ろに入れた」だったな。こういう信頼関係だともうなにもできないから、「しない」しかなかった。
最近は、お帰りの際に最初に「お返ししますね」と声に出し、現物を渡しながら強調するようにしてから、返してもらってない事件は随分と減った。