認知症患者の中に、図形を模写する際に極端に小さく描く症例が報告されています。滋賀県立総合病院の鈴木則夫氏は、レビー小体型認知症(DLB)の患者43例を調査し、病状の進行に伴い模写図形が縮小する傾向があることを報告しました。具体的には、DLB患者では図形が縮小し、文字は変化しないという特徴が見られました。また、一例の患者では模写図形の大きさが縮小したものの、小字症の傾向は見られませんでした。
● 目の錯覚から幻視につながらないようにするため
● 幻覚症状を生じた際に床にある物で転倒しないようにするため
● 認知症者が夜間に行動する際、動線をわかりやすくするため
● 物の散乱で混乱を生じないようにするため
認知症者は周囲への注意が困難であり、周囲への雰囲気から感情を乱しやすいことが特徴です。部屋の中を片づけるだけでも、幻覚症状に加えてこれらの症状への対策になります。
(認知症について知る)
さらに、DLB群とアルツハイマー型認知症(AD)群の比較では、DLB群が模写図形の平均面積が有意に小さく、極端に小さい図形が見られた一方で、AD群では大きな図形も描かれることがありました。なぜこのような傾向が見られるのかは不明であり、今後の研究が必要とされています。(メディカルトリビューン)
前に耳鳴りがして脳外科を受診した時、「なんかへんなものが見えたりしませんか?」と聞かれたことがあった。えっ、耳鳴りって症状は、レビー小体型認知症ってこともあるんだと思った。幸いにして、MRI画像を見ながらきれいな脳ですねと言われた。レビー小体型認知症の症状には幻覚があるらしい。
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認知症による幻覚症状とは?
レビー小体型認知症の特徴的症状
幻覚症状は主に、レビー小体型認知症で見られます。レビー小体型認知症とは、レビー小体と呼ばれる、異常タンパク質が脳内に蓄積することで発症する認知症です。幻覚症状の中でも、幻視が特徴的な症状として知られています。幻視が現れる原因は、記憶を司る「側頭葉」や情報処理を行う「後頭葉」に異常が起こるためだとされています。レビー小体型認知症の発症割合は女性よりも男性の方が高く、認知症の進行が比較的早いのが特徴です。部屋の中を片付ける
部屋の中を片づける理由はいくつかあります。● 目の錯覚から幻視につながらないようにするため
● 幻覚症状を生じた際に床にある物で転倒しないようにするため
● 認知症者が夜間に行動する際、動線をわかりやすくするため
● 物の散乱で混乱を生じないようにするため
認知症者は周囲への注意が困難であり、周囲への雰囲気から感情を乱しやすいことが特徴です。部屋の中を片づけるだけでも、幻覚症状に加えてこれらの症状への対策になります。
(認知症について知る)
部屋を片づけようっと。