日本で使用可能な医療用医薬品のうち、性差情報が添付文書に記載されているのはわずか4.5%に過ぎないと指摘されています。慶應義塾大学の山浦克典氏は、性差情報の充実が医薬品の有効かつ安全な使用に必要であると訴えました。また、医薬品の歴史的な事例や薬物動態の違いにより、性差情報の欠如が問題視されています。山浦氏は、特に添付文書に性差情報を充実させ、患者にとって重要な情報源にすべきだと提言しています。
山浦氏らは、医薬品医療機器総合機構(PMDA)のウェブサイトに掲載された添付文書を調査し、性差を考慮した情報が不足していることを明らかにしました。全1679成分の医薬品のうち、性差を考慮した用量設定があるのはわずか3剤であり、副作用情報に性差が記載されているのは16成分にすぎません。薬物動態に関する情報も62成分中46成分で不足していると報告されています。
最後に、山浦氏は添付文書における性差情報の記載に一貫性が欠如している例として、オランザピン錠の事例を挙げました。このような情報の一貫性の欠如は問題であり、患者が安全かつ適切に医薬品を使用するためには、性差情報の提供が必要であるとの提案を行いました。(日経メディカル)
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年齢、体重の差(用量)情報は医薬品の添付文書あるが、性差情報は乏しいんだ。
なにごとも性差を配慮しないといけない。差別ではなく、区別ね。
なにごとも性差を配慮しないといけない。差別ではなく、区別ね。