身体活動が脳卒中リスクの低下に役立つことが示された新たな研究についての詳細が報告されました。この研究は、ラクイラ大学のRaffaele Ornello氏らによって行われ、15件の前向きコホート研究を対象にしています。これらの研究によれば、身体活動レベルがガイドラインで推奨されているレベルに達していなくても、運動をしない人に比べて脳卒中リスクが18%低下することが示されました。
研究グループは、身体活動レベルを3段階から5段階に分類し、それぞれのレベルで脳卒中リスクの低下効果を評価しました。その結果、ガイドラインで推奨されているレベル以下の身体活動でも脳卒中リスクが有意に低下することが示されました。具体的には、身体活動が理想的な場合では29%、推奨レベル以下でも18%のリスク低下が見られました。
これらの結果から、研究グループは最低限の量でも運動することの重要性を強調し、「何もしないよりも何かをすることが重要だ」と述べています。また、これは世界保健機関(WHO)の勧告にも一致しており、「ある程度の身体活動は、何もしないよりは良い」という原則を支持しています。
国際的なガイドラインでは、週に150分以上の中強度の身体活動や週に75分以上の高強度の身体活動が推奨されています。身体活動の例としては、早歩きや水中エアロビクスなどの中強度の活動、またはランニングや水泳などの高強度の活動が挙げられています。
これらの研究結果は、身体活動が健康に与える効果を考える上で重要であり、日常生活における適切な運動の重要性を強調しています。(メディカルトリビューン)
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なんかホッとするけど、もっとしっかり歩こう。