日本大学の特別調査委員会が、田中英寿元理事長の医療行為に関連して、主治医だった元副学長に医師法違反の可能性が高いと認定したことが明らかになりました。田中氏に対して処方された薬について、法律で要求されるカルテの記録がなかったとされています。日本大学では、背任事件や脱税事件が発覚した後、不正がないかを調査するために特別調査委員会を設置し、今年2月に最終報告書を提出しました。報告書によれば、田中氏は病院で手術を受けた後、自宅兼料理店で療養していましたが、日大の付属病院で受診することもありました。元副学長は田中氏にモルヒネなどの処方箋を7回出し、その薬を薬局で入手し、田中氏に届けさせていたとされています。しかし、電子カルテの解析から、田中氏に対する診療の記録がないことが判明しました。元副学長はヒアリングを拒否し、診療の有無についても回答しなかったとのことです。医師法違反の罰則があり、元副学長に対する指摘は重いものですが、日大はまだコメントを控えており、元副学長も応じていません。大学運営の専門家は、この件が大学内のガバナンス不全を示すものであると指摘しています。(2024年4月18日 読売新聞)
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鍵がかかった金庫で厳重管理している麻薬をカルテ記載なしに出すって、絶対にいかんやつ。
普通は、麻薬施用者免許持った医師が麻薬管理者の下(いたらね)で、使うことができることになっているのに、「ハイ、じゃぁ、これで出して」ってわけにいかないだろうに、いってしまうところが日大だったのね。薬剤師の先生も疑義照会なんかできる雰囲気じゃあないことは想像に難くない。