お母さん
友人のお母さんが亡くなった。学生時代に遊びに行った時、抹茶と朔日餅をご馳走になった。朔日餅とは、毎月、朔日に赤福の職人さんたちが技量を維持するために赤福餅以外もつくったと聞いた。けっこう人気があり、入手困難なものだったそうだ。あっ、竹に入った水ようかんですね、おいしい!と、それをぺろりとありがたみもなく食べてしまった記憶がある。お抹茶もごくごくといった気がする。和三盆のおちょぼなんかもそこで始めて頂いた。
友人の家の居間でくつろぎ過ぎて、ごろ寝しながらテレビを見てて、他所様の家では、ちゃんとしなさいと窘められた記憶もある。
最後にお会いしたのは、もう三十年も前かな、けれど面影はしっかりと感じる。
寂しい…
保存され輪廻するエネルギー
人が一生、生きて、感じて、考えたエネルギーはどこへいくのだろうか。
物理的なエネルギーは保存される。
精神的なエネルギーも消えてなくなるわけではないと思う。
そのようなエネルギーの現れと思った。
お母さん すっきりときれいで眠っているような安らかなお顔でした。 合掌