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維摩会 春秋館に出逢う前の話・肆

神経質で鈍感

その対象に興味がなかったのかもしれない。
事象・自然の息吹から「何か」をつかみ出してくるという感覚はなかった。漠然とした感覚ではなく、手で触り、目で見て耳で聞いて、どういうことか、実感として知りたかった。

知ったか

知識として、言葉として「色即是空」「一切皆空」とか知っていて語りもしたが、体感、体現として、何一つとして理解はしていない。
表在意識だけ、死んだら一切失ってしまうものを頼りとしていた。
ということさえ思いも至らず、維摩会 春秋館に出逢わなかったら、何も知らぬまま死んでしまうところだった。

ダイブしようとする友人

私の友人は違っていた。
スピリチュアルリーディング・・霊感というか直感があったように思う。
衝撃的なことを言うのだけれども、間違ったことも言うのだけれども、
どれも、私の為にと心底言ってくれていた。(と思っていた!)
※その友人談:そんなこともなかった!と、あっさり。 え"?
もっとも私が突拍子もないこと言うのを受け止めることを知っていたからだろう。
そんな友人も友人なりに在学中に精神的に厳しい期間があったようで
私が偉そうに心構え的なことを『禅語百選』の引用なんかして話をすると
一応、へぇ?と関心をもっているようだった。
卒後は誰より早く独立し、自分の進むべき道を極めようと努力していた。
一時期シャーリー・マックレーンとかのチャネリングに興味があったようだ。
友人はチャネリングにはそこに至るまでのシステムがない・・と残念そうだった。
えっ、チャネリングなんかする気なのかい・・
私も憑き物、じゃなかった霊感、霊媒系の話は、物語としてはおもしろいと思っていたが、
だからといって・・ねえ、そこに飛び込んじゃうのはいかがなものかと・・
鉄砲玉の普段からするとやりかねない…
本人に素養もありそうで、心配だったので、よく話を聞くようにした。

開けてはいけない扉

あっちの世界は幸せだけ詰まっているわけでもないだろう。
つながる手段を得て、不用意にパンドラの函を開けてしまったら…
天に通ずる道は地の底にも繋がっているに違いない。
心の奥底に不安を抱えていた私はそう感じていた。
維摩会 春秋館の御指導のおかげ様で、今は不安に引きずられてどうしようもなくなることはない。実践する対処をいくつも教わった。

キュリオシティ

どうなっているんだろうか、ちいさな時から好奇心は旺盛で色々なところ覗いていた。
母からは機械をすぐに分解すると不評だった。元に戻せなくなるのが常だったから…
小学校の先生から褒めて頂いた「よく観察する」は、今でも私の性分としてが大切にしている。

センセイと先生

今どきの教師は、自分の為に、業務である「君が代」の伴奏を拒否してなお、処分に不満があると提訴するが、(上告棄却)
当時の先生方は、自分の事情を優先させるなんてことは微塵も感じさせなかった。
ただ、子供に愛情をかけ、成長を願っていたと思う。
子供をよく観ていて、悪いことをしたら叱る、良いところは褒める。
げんこは痛かったけども、愛情ある無私のげんこだからこそ、自分が悪かったと自覚させてもらえた。それは良心を呼び覚ますための痛みだった。
卒業時の生徒たちへ餞の言葉が「人の鑑となってください」だった。
その願いに適うことは未だないが、増田先生から受けた愛情は、なんらかの形で社会に還元したいと思っている。
私の「観察する姿勢」を伸ばして頂けたからこそ、今の私があった。
「人の鑑」に向かうべく、自分を鍛え、少しでも人として向上したいと思う。
「人の鑑」などと、維摩会 春秋館に出会うことがなければ、欲深い私は、考えることもなかったと思う。

有難うございます。

 

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